MEOの人工衛星はGPSに使われている!GEOの欠点を解消する特徴とは

GPSについて

人工衛星は、実は私たちの普段の生活に深く関わっています。

人工衛星からの信号を利用したサービスの1つに、GPSがあります。

GPSなどの位置情報サービスに使われる衛星は「測定衛星」と呼ばれています。

測定衛星は異なる3種類の軌道を描きながら地球の周りを周回しています。

測定衛星の3つの軌道

3種類の軌道の1つにMEO(Medium Earth Orbit:中高度軌道)があります。

MEOは、高度2.02万km、軌道傾斜角55°の位置を約12時間で1周する軌道です。

そのほかに、赤道上空3.6万kmを1日で周回するGEO(Geostationary Orbit:静止軌道)と、GEOの軌道面をかたむけたIGSOがあります。

MEOは、GEOが使われている衛星からのデメリットを解消するために役立っています。

GEOは高度が高いため、通信の遅延が生じることや通信速度が遅くなってしまうデメリットがあります。

また、高緯度地域や高層ビルが立つ都市部では信号が遮られてしまい、うまく通信ができないことがあります。

これらのデメリットは、スマホで地図アプリを使用した際に、自分の位置情報が正しく表示されないなどといった状態として現れます。

ただし、MEOも密集した都市や屋内では通信が遮られることがあります。

MEOのデメリットを補完するために、さらに高度の低いLEOの活用が可能性として示唆されています。

複数の軌道を併用することで、より高速かつ正確な位置情報サービスを受けられるようになることが期待できます。

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